英語学習において文法を習得することは大事なことですが、そのためには適切で無駄のない学習法が必須です。
この記事のなかでは、英語を学習する上で重点を置くべきところはどこなのか考えていきます。
効率よく勉強できていますか?
特に英語が苦手な人に考えてほしいのです。
文法を自分で勉強をして、これまでにそれがしっかり身についたでしょうか?
要点をノートにまとめる作業に終始してませんか?
学校の勉強はやっぱり大事
別の記事でも書きましたが、いちばんの近道は学校の授業をしっかりと聞くこと。
苦手だからといって初めから先生の話を耳に入れなければことは進みませんよね。
「私は先生のしっかり聞いています。」という人であれば?
残念ながら、学習する上で「理解できる」は「点数が取れる」に直結しません。
学校での勉強法について、以下の記事を参照してください。
学習法─これでいい?
では、自分ひとりの力で苦手を克服することはできないのでしょうか?
そんなことはありません。
自分ででもやれる方法はいくらでもあります。
これまでいくら勉強をしても学力がつかなかったとしたら、それは根本的にやり方が間違っているか、非効率的な勉強をしているからです。
ここで英語が苦手な子の例を挙げてみます。
*全体の学習を10とした場合です。
英文の構造を理解するには、学校の授業で十分。
英文法の形を理解する学習だけでは、残念ながら英語の学力は伸びません。
上のやり方はまさに非効率的な学習法といえます。
効果的な学習法の例
理想はこんな感じです。
「文法がちゃんと理解できてなくてもイイの?」
正直そう思ってしまいますよね?
文法の理解は基本的な形だけを覚えていればそれで十分です。
上の図を説明します。
手順①:まずは基本の形だけサラッと頭に入れる
文法名:現在進行形
基本の形:be動詞+動詞のing形
意味:「~している」
初めの段階ではこの程度で十分です。
手順②:基本の形を頭に置いたままで英文の練習
ココがいちばん重要!
基本的に英作文の反復練習で、時間をいちばんかけなければならないところです。
英語が苦手なほとんど子が足りていないのはおそらくこの部分です。
この段階ではなるべく簡単な英文を選ぶのもポイントです。(※難問は不要です。)
手順③:もう一度文法を見直してみます
「英文を書ける」を先にクリアしてしまえば、文法の理解など後からついてきます。
文法を意識せず丸暗記になってしまってもまったく問題ありません。
そのときには「なんだ。そんなに難しくないじゃん。」
そうなっているはずです。
たとえば20問練習した時点で、「よし、書けるようになった!」と感じたなら、40問が適切な練習量だと考えるようにしましょう!
人は自分に対するハードルは、得てして低く設定してしまうものです。
何度も言いますが「理解」だけでは「点数」につながりません。
シンプルな学習法ですが、英語が苦手な子ほどこれをやりたがりません。
文法をノートにまとめるほうが身になっている気がするからでしょう。
「そんなんでいいの?」と疑っている中学生へ
【英作基本文例600】出版:啓隆社
上は高校生がおそらく英語の学習でいちばん時間を割いている教材です。
公立・私立を問わず、かなりの高校でこの教材が採用されています。
おそらく、現在中学生である子のお父さん・お母さんで、この教材を覚えてらっしゃる方は多いはずです。
高校ではこの教材の例文を、毎日小テストをしたりして、とにかくしつこく覚えさせられます。
このやり方で英文を組み立てる能力をアップさせる効果は絶大です。
高校で「最強の教材」といっても言い過ぎではないでしょう。
つまり基本文を重視する学習は、中学校までで終わりではないということです。
「丸暗記」は役に立たない?
「英文を丸暗記しても応用につながらない」ととかく思われがちですが、そんなことはありません。
ここがいちばん重要なポイント。
基本文がしっかり身についていれば、あとはそれをもとに適切な単語に入れ替えるだけでいいのですから。
もちろん、そこは英語が得意・不得意にかかわらずです。
さいごに

この方法でやれば、できるようになりますか?
そういう質問を先生に投げかけないこと。
やらない子の定番のセリフです。
効果などは一切疑わず、まずは行動あるのみ!です。