辞書活用のすゝめ【電子辞書と紙の辞書の活用法のちがいについて】

英語の学習に辞書は欠かせません。

ここでは辞書利用の効果と活用法について、「電子辞書」と「紙の辞書」に大別し話を進めていきます。

「電子辞書」と「紙の辞書」

それぞれのメリットだけをまとめてみました。

電子辞書のメリット
  • かさばらないので持ち運びに便利
  • 他にもいろいろなジャンル(教科)の辞書を一緒に持ち歩ける
  • スマホを使い慣れている子どもにとって操作がしやすい
  • 音声対応のものならば発音を確認しながら学習できる

ふだんから持ち歩くことを前提とするならば、断然電子辞書が有利でしょう。

複数の辞書データを収録しているものであれば、英語だけでなく他ジャンルのものまで一緒に持ち運ぶことができます。

最近の子どもたちは分からない単語があってもなかなか辞書に手が伸びません。

そういう子でも電子辞書ならばスマホ感覚で操作できるので、辞書に触れる機会が多くなることにも期待がもてます。

音声機能を利用することでネイティブな発音がより身近になるのも電子辞書の利点といえるでしょう。

紙の辞書のメリット
  • ページの面積が広く全体を見渡せるので、目的の用例を見つけやすい
  • 落としても壊れることがない
  • 辞書に文字を書き込んだりアンダーラインを引いたりする作業を通して、記憶に残りやすい
  • 古くなるにつれて愛着が湧いてくる

紙の辞書のいちばんの利点はやはり「足跡」を残せることでしょう。

アンダーラインやマーカーライン・メモの書き込みについてはもとより、紙の折れやシミ・汚れにいたるまで、記憶に結びつく要素が満載です。

(※マーカーラインや書き込みができる電子辞書も最近はあります。ただ、本人の字のくせなどを忠実に再現することを目的とした場合、残念ながら今の電子辞書のタッチペン機能にそこまでの精度はありません。)

結局どちらがいいの?

小学生以下の児童には興味を持たせる意味で、社会人は携行性を重視して「電子辞書
中高生は単語の様々な用例を記憶しやすい「紙の辞書
以上、どちらを選択したほうがよいかについてはあくまでワタシの主観です。

サイトの主旨を踏まえ、ここからは中高生に限った話になります。

確かに電子辞書のほうが、目的の単語にたどり着くまでは早いでしょう。

ですから、単語の主となる意味や用例をしらべるには電子辞書のほうがよいのかもしれません。

ただ、高校まで進学するとその単語に適する意味が、そのページの序盤に書かれてあることなどほとんどありません。

設問が難解になるほど、用例がかなり下のほうで登場します。

電子辞書では、小さな画面をスクロールさせながら、適切な用例を探さなければならないので、その単語までたどり着いてからの時間がかかってしまいます。

逆に、紙の辞書ならどうでしょうか?

使い込んでいくほど、調べたときにすでにアンダーラインが引かれてあることが多くなってきます。

ページ全体を見渡し、まずは線や書き込みなどが書かれてある部分をチェック。

以前に自分が調べたことがないかを確認します。

その中になければまた隅々まで調べ、いちばん適する用例にまたアンダーラインを引く。

使い込めば使い込むほど利用しやすい辞書が出来上がっていきます。

また、紙の折れやシミ・汚れなども記憶に結びつける重要な要素です。

そのページを捲っていく過程で、汚れやシミ・紙の質感などの雰囲気で、目的のページを見つけ出す前にその単語の意味を思い出してしまったという経験はないでしょうか?

何が記憶と繋がっていたのか本人でも説明つかないでしょうが、これも紙の辞書ならではの利点といえるでしょう。

発音に至っても、発音記号をしっかり理解し、発音やアクセントを感覚ではなく理論で記憶するために、紙の辞書のほうが試験対策には向いています。

ワタシ自身も最新機器の利用についてかなり肯定的な人間ですが。

それを差し引いたとしても、やはり中高生の英語学習には「紙の辞書」をオススメします!

…と、ここで終わりたいところですが、まだ続きがあります

2020年度から大学入試が変わります

2019年度を最後にこれまでの「大学入試センター試験」が廃止され、「大学入試共通テスト」となります。

奇しくもセンター試験元年(平成2年)、当時受験生であった私にとって、センター試験という名称がなくなるのは寂しい限りです。

来年度からのこの「共通テスト」では、各教科でこれまでのマークシート問題に記述式の問題が加わります。

英語に関しては、TOEICやTOEFLなど民間事業による外部試験も、順次取り入れられる予定です。

マークシートの形式はまだ続くので、高校ではこれまで通りの学習ももちろん必要です。

これまで高校生までは「紙の辞書」一択で奨めてきましたが、新たな採点基準のことを考慮した場合、これからは「電子辞書」との併用も考えなければならないでしょう。

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